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学部長メッセージ

新学科設置にあたって理工学部長 長 秀雄

青山学院大学 理工学部は、「物理・数理学科」、「化学・生命科学科」の理学系の学科、「電気電子工学科」、「機械創造工学科」という工学系の学科、「経営システム工学科」と「情報テクノロジー学科」という情報系の学科を擁し、この6学科がそれぞれその専門領域においてユニークな教育・研究プログラムを展開しながら、互いに協力して活動しています。

2021年4月、「物理・数理学科」は、さらに専門性を深めるために「物理科学科」、「数理サイエンス学科」に生まれ変わる予定です。現在の社会では、自然現象から社会現象に至るまでの様々な現象を物理モデルや数理モデルを用いて表現しようと試みられています。この流れはコンピュータ技術の発展とともにさらに進んでいくと予想され、それらを支える基礎的な学問が重要となります。そこで本学部でも、これらの分野において揺るぎない基礎力を持ち、それらを発展させる力や柔軟性を兼ね備えた、新しい社会のリーダーとなるべき人材を育成します。

「物理科学科」では自然科学現象を支配する法則を理解し、それを様々な現象に当てはめて考えられる能力を育むことを目的の一つにしています。そこでは、シンプルな物理法則を基に、複雑な自然現象を紐解くための柔軟性と多様な視点が重要であり、これらの資質を物理科学科での専門的な科目や実験、実習を通じて育み、世界に資する人材を育てることを使命としています。

もう一つの「数理サイエンス学科」ですが、数学は理工学の基礎になる学問であり、今も進歩・発展し続けています。数学というと少々難しいと感じるかもしれませんが、私たちが「数理サイエンス学科」と名付けたのは、厳密な論理に基づく数学への理解を深めるとともに、それらの理解に基づいて社会現象を表現する数学、現在の社会問題を解決するための数学、といった社会との接点を、数学という切り口で表現するという意味も込められています。「数理サイエンス学科」では、自分の頭で考える楽しさが実感できるカリキュラムを用意しております。これらのカリキュラムを通じて、数学の素養を身に付け、どの分野でも、どの時代でも必要とされる人材を育てることを目的の一つとしています。

これらの新設予定の2つの学科は、理工学部をさらに発展させ、これまで以上に充実した教育・研究プログラムになることは間違いありません。ぜひ、青山学院大学の理工学部、特に、新設予定の「物理科学科」、「数理サイエンス学科」に興味を持っていただきたいと思います。

高校生の皆さんへのメッセージ

高校生の皆さん、今は様々な困難があり、先を見通すことが難しい時代です。そんな時代だからこそ、揺らぐことのない基礎力、あきらめることのないやり抜く力を、大学時代に身に付ける必要があります。その力はどんな場面でも、どんな時でも新しい未来に向かって一歩を踏み出す力となることは間違いありません。新しく設置予定の「物理科学科」、「数理サイエンス学科」を含めた青山学院大学 理工学部では、これらの力を養う環境や教育プログラムが整い、皆さんとともに歩む教育スタッフがいます。 皆さんの可能性や夢の第一歩を私たちと一緒に青山学院大学で踏み出しましょう。