光量子エレクトロニクス研究室
指導教員 | 外林秀之 准教授 前田智弘 助教 |
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テーマ | 1.ブロードバンド光ネットワーク 2.テラヘルツ波センシング・ミリ波センシング・レーザセンシング |
研究内容
人類の社会活動は歴史的に、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会と変遷してきました。現代はこれに続く新たな社会への変革期と考えられています。
コンピュータやインターネットを始めとする情報技術・通信技術の発展・普及に伴い、社会のあり方が急激に変化し、その影響は身近な家庭生活から国家規模の経済活動・社会構造にいたるまで多岐に渡っています。
歴史上、電信・電話あるいは自動車・航空機などといった時間と距離を縮める発明、そしてそれらが誰でも当たり前に利用できる環境は、人類社会を大きく変革してきました。情報通信技術は急激な勢いで絶え間なく発展していますが、時間と距離を超えて、誰もが、またあらゆる物が情報にアクセスすることができる環境が実現しつつあります。
そのためには様々な分野における情報通信技術の研究開発が不可欠ですが、あらゆるものの中で最も速く伝搬する「光」が有する超高速性を駆使する光量子エレクトロニクス技術は、その中核技術の一つです。当研究室では、「光」の持つ属性を極限まで活用する超高速光量子エレクトロニクスの情報通信や計測への応用を研究開発しています。
研究内容における主要な研究テーマは以下の通りです。デバイス物理からシステム実証まで多彩な技術レイヤーを研究対象にしています。
ブロードバンド光ネットワーク
光ファイバ通信技術は、今や毎秒ペタビット(ペタは10の12乗を表す)の情報伝送を可能にするまでの発展を続けています。伝送容量のさらなる拡大を検討するとともに、スイッチング・転送技術を含めたネットワーク実現のための研究を行います。またワイヤレス通信と具体的には、長距離大容量光ファイバ伝送路の設計・シミュレーション、光デバイスの設計・作製・特性評価、およびシステム実証などを行っています。
テラヘルツ波センシング・ミリ波センシング・レーザセンシング
電磁波における光と電波の間には、これまで利用が困難であった未開拓領域であるテラヘルツ波が存在します。テラヘルツ波は様々な物質を透過し人体にも安全であり、新しい非破壊・非接触の計測技術としての活用が可能です。チャレンジのしがいのある研究分野ですが、未来の安心・安全な社会実現のための貢献ができると考えております。具体的には、テラヘルツイメージングシステム構築、テラヘルツデータベースの拡充、光応用テラヘルツ波発生などを行っています。
研究者情報
准教授:外林秀之 | |
学位 | 博士(工学) |
所属学会 | 電子情報通信学会、応用物理学会、電気学会、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)、Optical Society of America (OSA) |
研究分野 | 光エレクトロニクス・光通信・光計測 |
助教:前田智弘 | |
学位 | 博士(情報科学) |
所属学会 | 応用物理学会,電子情報通信学会,日本光学会 |
研究分野 | 光情報処理 |