学科の特徴
「化学」とは物質の本質とその可能性を分子レベルから探求する学問です。それを基盤に、生命現象の本質を分子の性質とその相互作用に基づいて理解しようとするのが「生命科学」です。
今日、この2分野が果たす役割は大きく、本学科では、環境、生命、資源、情報をキーワードに、サイエンスの発展と、これを基盤としたものづくりと新たな学際領域の開拓を目指しています。
化学・生命科学科では5つの分野を基幹とした、多彩な講義、自ら確かめる実験・実習、社会や産業との関わりを実感できる科目など、学ぶ意欲に応えるカリキュラムを用意しています。
そして、これらの領域に携わる研究者、技術者が持つべき幅広い基礎知識と考え方を修得させ、柔軟な思考力を養うことによって、多様な領域、新しい領域において実力を発揮できる人材の養成を目指します。
化粧品や有機EL照明などに応用されている最先端の工業化学から、医薬品の原料となる新しい化学物質の探索、遺伝子やタンパク質科学などの最先端バイオ技術について学びます。
将来、多様な領域で活躍する研究者・技術者がもつべき知識や技術、手法を修得し、柔軟な思考力を発揮できるよう、教員陣は、親身にサポートしていきます。
学びの分野
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物理化学
物理化学の3本柱である熱力学、量子力学、統計力学を基礎として、急速な進歩を遂げている現代化学の理解に必要な化学平衡論、分子構造論、化学反応論について学びます。
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無機化学
物質科学の視点から、無機物質について学びます。その構造や基礎理論から最新の研究成果まで、また、他分野の化学との接点なども学んでいきます。
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有機化学
有機化学の基本概念をはじめ、代表的な有機化合物の反応や合成について、基礎から最新の研究成果まで学びます。さらに、有機合成化学や高分子化学についても学びます。
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分析化学
あらゆる物質を分析するための様々な技術や方法を学んでいきます。種々の法則を基盤とした実験によって、その技術を身につけていきます。
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生命科学
生体物質や代謝産物の構造、性質、生合成過程、生体内化学反応とその調節機構などを学んでいきます。また、遺伝情報とその発現調節、バイオテクノロジー、最新の構造生化学などを拡充し、充実した科目配置となっています。