ナノエレクトロニクス研究室
指導教員 | 春山純志 教授 |
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テーマ | 1.原子・分子のナノワールドを自在に制御し、創製する次世代新機能電子デバイスの研究 2.二次元原子層物質、ナノ炭素物質におけるトポロジカル相、スピントロ二クス、超伝導などの研究 |
研究内容
「ナノ」とは長さの単位で、1mの10億分の1という原子・分子サイズの微小領域に相当します。「ナノエレクトロニクス」では、この微小領域を人間が自由自在に加工して創製した物質、あるいは自然界に元から存在する微小物質、が持つユニークな物理現象を見つけ出し、それを次世代電子デバイスに応用する研究を行います。
春山研究室では、特に原子一個の薄さの二次元層(グラフェン、原子層半導体、黒リン、窒化ホウ素など)、炭素原子一個の薄さの筒(カーボンナノチューブ)、などを舞台としたスピントロニクス、磁性、量子輸送特性、超伝導などの研究を行っています。これらのナノ材料は、セロテープによる3次元層状物質の機械剥離という手作業で簡単に作成できたり、単層棒を燃やした煤の中に自然にあったりで、実は身近に存在しています。
中でも最近、トポロジカル(形状的)な観点から物質を分類した時に、電子スピンの情報が試料固有の散乱要因から保護される「二次元トポロジカル物質」の研究に、重微粒子修飾グラフェンやレーザー照射創製原子層半導体などで挑戦しています。
原子一層から数層の各種二次元ナノ材料が織り成す多様な電子スピン相関・新奇物性、炭素原子一個の薄さの筒が創出する一次元超伝導などは極めて興味深く、次世代電子・スピン・光デバイスの基盤技術としても大いに注目されています。研究内容例は下記研究室HPをご参照下さい。
研究者情報
教授:春山純志 | |
学位 | 博士(工学) |
所属学会 | 日本物理学会、フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会、未踏科学技術協会、American Physical and Chemical Societies、American Association of Advanced Science, NanoScience and Material Society, The American Ceramic Society |
研究分野 | ナノエレクトロニクス・量子物性・低次元電子相関 |