電子回路応用研究室
指導教員 | 松谷康之 教授 |
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テーマ | 1.アナログ・デジタル回線の研究 2.マン・マシン・インターフェースの研究 |
研究内容
最近のLSI技術の発展はめざましく、システム全体を1チップに搭載するSoC(System on Chip)化も実現間近となってきています。その反面、素子の微細化による電源電圧の低下などの今までの回路技術では克服できない新しい問題が生じてきています。このため、「新しい回路技術を開発し、身の回りを便利にする。」を目的に、アナログ・デジタル回路構成、新機能通信方式、センサ回路の開発と機器制御、と言った基本の回路技術から端末機器等の応用技術までの幅広い領域を研究します。
具体的な研究内容
- A/D、D/A変換回路、変復調機能、PLL回路等のLSI技術では実現しにくい機能を実現するためのアナログ回路技術とデジタル回路技術および信号処理技術を融合した新しい回路技術の研究
- 光、超音波、人体等の今まで無線通信媒体として使用されていないものを用いた近傍無線通信技術の研究、およびこれら用いた超小型・ウエアラブル(アクセサリー型)端末の研究
- 容量値センサ、回転センサ等の物理量を電気信号に変換する回路技術および制御への応用
研究例
- 可視光フォトセンサ:可視光フォトセンサの光電流を直接A/D変換する2次ΔΣA/D変換回路を考案しました。サンプリング速度1MHz、計測時間130ms、で5桁の測定精度が得られます。
- CMOSイメージセンサ:ダイナミックレンジ拡大のため、PD (Photo Diode) の蓄積電荷に加えて飽和時間も検出可能な回路を考案しました。従来のイメージセンサと比較して40 dB以上のダイナミックレンジ拡大が実現できることを確認した。
試作IC:イメージセンサ 回路設計: 可視光フォトセンサ回路
研究者情報
教授:松谷康之 | |
学位 | 博士(工学) |
所属学会 | IEEE、電気学会、電子情報通信学会 |
研究分野 | 電子回路工学、LSI設計 |