青山学院大学 理工学部

DEPARTMENT研究室紹介

ロペズ研究室

指導教員 ロペズ,ギヨーム 教授
木村正子 助教
テーマ ウェアラブル環境情報システム研究
1.人間行動・状態の把握とウェルビーイング支援
2.生活環境(スマートハウス、車両など)との調和インターフェス
3.ウェアラブルデバイス・システムの開発
4.ウェアラブルIoTデバイスを用いた行動変容

研究内容

本研究室では、より快適で健康な生活を支える目的として、ウェアラブル情報と環境情報を統合化した次世代マルチメディアシステム(デバイスとソフトウェア)の開発を目指して、情報テクノロジーに関する研究開発を行っています。

人間が有する情報(体調、行動、感情など)と生活している環境(家、オフィス、車など)が有する情報(空調、照明など)を統合して取り扱うことによって、より快適な生活環境と社会環境との調和向上に貢献できます。そのため、まず小型なウェアラブルデバイスを用いて人間体が発信している信号を計測(センシング)します。そして、様々な分析技術を用いて(信号処理、データ解析など)その状態を推定し、携帯端末上で表示、モニター、管理を行います。最後に、無線通信技術を用いて、周辺環境(空調・照明システム、車両システム)の情報を取得し、コンテキストを推定することで、快適度とエネルギー効率を両立するためのフィードバック起動(指令、推薦、表示)を行います。大きく分けて、「センシング」「情報分析」「フィードバック」の三つのステップを総合的に行うハードとソフトで構成されるシステムの研究開発を行います。

具体的に、情報テクノロジーを主軸に置きつつ、前方にあるセンシング技術を活用もしくは開発し、様々なハードウェア要素を統合化して、最大限の性能・力を発揮させる信号処理と、ソフトウェア作りの研究開発活動を行っています。また、個の人間として保有する生体情報システムから、社会の構成員としての複数の人間が保有する生体情報システムとしての発展、共存、効率化などを考慮した人間・環境情報システムに関する研究開発も展開しています。

人間環境・行動・状態の把握と支援 「データ収集・分析、信号処理、アプリ開発」

ウェアラブルIoTデバイスを用いた行動変容 「インタラクション、システム開発」

ウェアラブルデバイス・システムの開発「電子回路試作、ケーシング設計、データ計測」

図1.人間環境情報に基づく熱中症リスク予測と可視化ウェアラブルICTシステム

図2.水分補給を促進するスマートボトルキャップとコースター

図3.スマートグラスを用いたリアルタイム読み聞かせ・プレゼン支援システム

図4.Pico-Band:ウェアラブル冷暖房装置を用いた個別快適制御システム

図5.ウェアラブルセンサとIoTデバイスを用いた健康的な食生活支援システム

図6.カーナビの対話方法及びタイミング最適化に関する研究

図7.ウェアラブルセンサ、スマートウォッチ搭載センサ(加速度、角速度、マイク、脈波など)を用いた動作リアルタイム識別による環境制御(①)、スポーツ競技レベルアップ支援(②~⑤)

研究室オリジナルサイト

研究者情報

教授:ロペズ,ギヨーム
学位 博士(環境学、Ph.D.)
所属学会 ACM, IEEE, 情報処理学会、人間情報学会(理事幹事)、IoT行動変容学研究グループ(主査)、計測自動制御学会
研究分野 ウェアラブルコンピューティング、人間情報学、IoT行動変容
研究者情報はこちら