学科の特徴
機械創造工学科は"未来を創造する機械工学"を掲げ、自動車産業、重工業などで不可欠な広範囲の工学を基盤に、ソフトウェア技術を組み合わせることで、夢のある心豊かな"ものづくり"を志向する独自の工学を推進しています。その根底には"人と社会と自然の共存"という大命題があります。21世紀が求めるものづくりには、この命題をクリアするための創造力と想像力が欠かせません。
本学科は、A.機械材料と材料力学、B.熱工学と流体工学、C.連成力学と機械・ロボット制御の3つの分野で構成され、それぞれ最先端の研究を行っています。また、外部研究機関との連携大学院方式を導入しており、例えば航空宇宙工学分野でJAXAとの先端研究を推進しています。
学生一人ひとりが、自ら創意工夫する力を主体的に身につけられるように実体験重視のカリキュラムを編成しています。
1年次から身近な題材で創る楽しさを体感できる体験型授業や、2年次から研究室に所属して最先端の研究に関わる特別プログラムを開設するなど、基礎から応用までの機械創造工学の学問を、各分野の最先端で活躍する教員とともにその醍醐味を味わいながら核心に迫っていきます。
学びの分野
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熱力学およびエネルギー分野
熱エネルギーに係る様々な現象と理論を学びます。エンジンや空調機器の開発や、環境・エネルギー問題を解決するための技術開発に必須の基礎分野です。
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機械力学および振動工学分野
機械が動くと力が生じます。また、力を与えると機械は動きます。このような力と運動の関係の内、機械にとって重要な振動現象についての基礎的事項を学び、また、演習を通して、理解を深めます。
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材料力学および機械材料分野
十分な強度を有する機械や構造物を設計・製作するため、(1)各部材における変形や内力の解析、(2)各種材料の力学特性や強度特性、(3)機械や構造物の設計指標などについて学びます。
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流体力学および燃焼工学分野
流体力学では流れについて様々な法則を学習します。これにより飛行機が何故浮き上がるのか、ジェットエンジンはどの様にジェットを噴射するのか、ロケットはどの様に飛ぶのかを理解します。
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生産加工分野および工作機械分野
工作機械はものづくりに必須の高精度な部品を生み出す母なる機械です。精密工学とも言えるこの分野では、基礎となる4力学の原理・原則を踏まえ、機械加工と工作機械の理論を学びます。