流体構造連成力学研究室
指導教員 | 渡辺昌宏 教授 廣明慶一 助手 |
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テーマ | 1.機械の振動や流体の流れによって発生する振動(流体関連振動)の研究 2.流体関連振動と振動制御の研究 3.ウェブハンドリングと空気浮上搬送の研究 4.振動・波動を利用した機構(ロボット)の研究・開発 |
研究内容
空気や水などの流れを受ける構造物には、流れに起因して流れ励起振動が発生することがあります。この振動は、機械の性能低下や騒音・故障の原因となるため、その励振メカニズムを理解し、未然に対策・抑止する必要があります。特に、構造物が柔軟で弾性変形する場合は、構造物に作用する流体力が、構造物自身の弾性変形や動きに起因して発生するため、振動現象は複雑になり、自励振動であるフラッタが発生します。このような振動を効果的に抑止するためには、まず励振メカニズムを解明し、得られた知見を基に制振機構や手法を構築する必要があります。
図1.気流中で振動するシートとその周りの流れの様子
研究室では、このような流れ励起振動やフラッタの励振メカニズムの解明、振動抑止技術や制振装置の開発を行っています。特に、薄膜フィルムやシートなどの柔軟媒体で発生する振動/フラッタを効果的に抑止する新しい制振機構や手法を開発しています。また、振動や波動運動を利用した生物型推進機構の研究開発を行っています。図1は気流中で振動するシートとその周りの流れの様子です。図2は研究室で製作した生物型推進機構です。詳細は研究室のホームページをご覧ください。
図2.研究室で製作した生物型推進機構
研究者情報
教授:渡辺昌宏 | |
学位 | 博士(工学) |
所属学会 | 日本機械学会、FIV研究会(流体関連振動研究会) |
研究分野 | 流体関連振動、振動工学、機械力学、流体力学 |