松川研究室
指導教員 | 松川 宏 教授 鈴木岳人 助教 |
---|---|
テーマ | 摩擦の物理 |
研究内容
我々の研究室では原子・分子スケールから地震まで多様なスケールの様々な摩擦現象を解析的にあるいはコンピュータシミュレーション、実験によって解明、予測しています。
物が動くとそこには摩擦が生じます。摩擦は我々に最も身近な物理現象の一つです。しかし、その機構に関しては現在でも多くの基本的な問題が未解決のまま残されています。高校の物理の教科書には、アモントンの法則と呼ばれる摩擦の法則、が登場しますが、この法則の万人が納得する説明も未だ得られていません。それどころか、我々は最近、アモントンの法則が破れ新しい摩擦の法則が成り立つ場合があることを発見しました。
一方では、近年のナノテクノロジーなどの実験技術の進歩によって、革新的な実験が次々と行われ、原子レベルの摩擦、摩擦力0の滑りなど、新しい現象が次々見つかっています。摩擦に関連した現象は超伝導体中の磁束格子の運動など固体の中でも現れます。また、生体内や高分子でも起こります。地震も摩擦現象です。
これら多様な摩擦系はそれぞれ個性もありますが共通の性質もあります。しかしその個性と共通性を突き止める研究は未だ始まったばかりです。私達は多様な摩擦現象を、理論・数値計算・実験と3つの方法を駆使して、広い視野から統一的に研究し、その個性と共通性を明らかにしたいと考えています。理論的数値的研究では様々な数学的モデルも用います。
研究者情報
教授:松川 宏 | |
学位 | 理学博士 |
所属学会 | 日本物理学会、日本トライボロジー学会、日本表面真空学会、日本地球惑星科学連合、American Physical Society, American Geophysical Union |
研究分野 | 物性物理学、摩擦の物理、トライボロジー、地震 リンク先(大学の研究者情報ページ) |
助教:鈴木 岳人 | |
学位 | 博士(理学) |
所属学会 | 日本物理学会、日本応用数理学会、日本地震学会、日本地球惑星科学連合、American Geophysical Union |
研究分野 | 震源物理学、摩擦物理学 |